MovableType5 発表

ついにSix Apart社のCMS、このブログでもお世話になっている、Movable Typeバージョン5が発表になりました(プレスリリースはこちら)。
本格出荷は10月になるそうですが、どんな内容になっているのか今から楽しみです。
ただ不安なのは、バージョンアップがうまくできるかです。バージョン4からMovable Typeを取り入れたんで、今回が初めてのバージョンアップになります。 頑張るぜ。

EXAKTA66 リストアレポート

2009年7月18日

以前の試撮からしばらく経ちましたが、現像上がってきました。
エクターの粒状性もあると思うけど、それよりXenotar 80mm/F2.8の描写力が光ってます。
ハッセルのPlaner(プラナー)を凌駕すると言われるXenotar。両方使ったことがあるけど、甲乙つけがたいです。個人的には、Xenotarの方が開放時のボケ方がふにゃふにゃ(と思われる)で好みっす。

何はともあれ、エクターについての細かい画質はもっとスキャンしたりして見てみないと分からないので、とりあえずEXAKTA66のリストアの結果です(以前の記事へ)。
結果から言うと、たしかにリストアの効果はありました。
Vielen Dank,Herr Baier!_0015932.jpg
ただ確かにコマだぶりはなくなったけど、今度は逆に巻きすぎてしまったコマも目立ち出しますた。
ちゃんと例のポッチンを見ながら撮影はしてたんだけど・・・。

反省点として、このバイヤーフォト(HPはこちら)の巻き上げ修正モジュールは、あくまで「コマだぶりがないことをチェックできる」機能であって、巻き上げそのものを制御するものではないということ。
この青いポッチンが出るまで巻き上げノブを戻さず巻き続けろってことだけど、青いポッチンが出たときが「コマだぶりがなくなった」事を示し、必要以上に巻いてしまった場合はそれだけコマの間の間隔が空いてしまう。つまりはストッパーがない分、巻こうと思えばどこまでも巻けてしまうってこと。
巻きすぎると当然その分コマを(未露光で)ロスしてしまい、本来12枚撮影できるはずが、それ以下になってきます。
適切にコマの間隔を保つためには、巻きながらこのポッチンが出てくるタイミングを正確に確認して、それ以上むやみに巻かないことが重要だと分かりました。結構感覚だなー、これ。

_0011864.jpg
ちなみにこのリストアの際に、ついででミラーアップ機能(半押しでミラーアップ、押し込むとシャッターが切れる機能、バイヤーフォトが上記の「巻き上げチェック」とともに提供してる目玉サービス)もお願いしておいたんだけど、こちらは絶好調です。シャッターを切るのが気持ちええです。
ただ難点というか、不安材料として言えるのは、半押しでミラーアップするとフィルムの巻き上げができる状態になってしまうこと。
要はミラーアップしただけの状態でシャッターを切ってなくても次のコマに送れてしまうので、ちゃんと最後まで押し込んで撮影したことを確認してからでないと、単なる未露光のコマができるだけになってしまう。ビミョー。

まあどちらの改良内容もバイヤーフォトのうたうとおりに仕上がっていて、こっちがちゃんと忘れず配慮すれば問題なく稼働するものでした。

フィルムの巻き上げについてはもっと根本的な解決が望まれるけど、これがどうやら難しいようです。以前にARAXカメラについても書きましたが、ARAXは基本的にKIEV66(キエフ60)をベースに改造を加えていて、完璧なコマ送り、ミラーアップ機能などで信頼の高さは圧倒的でした(ARAX関連の記事へ)。
このARAXの元となったキエフの面白いところが、そもそもペンタコンシックスのイミテーションだったはずなのに、フィルム巻き上げ機能は本家ペンタコンシックスを上回るということ。
確かにキエフのフィルム巻き上げは生産当時より問題視されてきたけど、実はリストア業者に言わせると、意外にもこれを正常に修正するのは、ちょっとしたコツさえあれば至って簡単だそうです。(→これがARAX)
それに対して本家のはずのペンタコンシックス(後継のEXAKTA66も)は設計上この修正がほぼ不可能らしい。
結果バイヤーフォトがやっている改造が苦肉の策だけどベストになるわけです。

何かはかないっすね、このカメラ。すごい微妙なバランスの上に存在できてる感じで、広島カープで言うと前田選手みたいです(何じゃそりゃ)。
いや、めっちゃ能力あるのに故障でなかなか本領を発揮できないってとこがね。でもだからこそ愛されるんだけど。
今のところ仕事で使うにはあまりに危険なカメラです(笑)が、しっかり使えるようにマスターしてあげたいものです。

焼けるモニター

2009年7月11日
最近になってマイマックの液晶モニターが逝きそうです。
アップル社製PowerPC搭載の最後のPowerBOOK G4です。購入したのもそんなに昔でもないんだけど、稼働率からいって仕方ないのかもしれんが、ついに最近になって画面を縦に走るピクセル落ちの細い線が。
先月はまだその線が一本で「まだ大丈夫だろう」と舐めてたところ、今月に入ってから急に線が8本までに増えた。_0015923.jpg
確かにノート型のモニターは使いすぎると消耗が速いって聞いてたけど、本当だった(実はノート型はこのPowerBOOKが初めて)。
以前に学生だった頃のK氏もレポート作成のためにノートパソコンを酷使したあまり、「モニター焼け」を経験している。それを思い出した。
このまま放っておくと、そのうち画面が全く見えなくなってしまう。ヤバイ。
とはいえ、おにゅうを購入するにはあまりにオレは貧しい(涙)。
そこで今考えてるんが、モニターだけを購入して、本体の機能はそのまま生かせるようにしては、と思う。

事は比較的急を要するんで、あんまりのんびり考えてもいられない。
今目を付けてるのはEIZOさんのキャリブレーション可能なグラフィック系液晶モニター ColorEdge(メーカー製品サイトはこちら)。
ブラウン管の方がめちゃくちゃ安いんだけど、最近はブラウン管のモニターはほぼ全くと言っていいほどシェアがなく、取り引きされてない。
ブラウン管は長持ちするけど、今となっては再現色にムラが多いと言われるようになってしまった。それに対して最近の液晶は寿命はそれほど長くもないけど、色の再現力が格段に向上している。
7、8年前までは液晶モニターは、色再現力という意味でもお話になってなかった。だってちょっと見る角度によって色が変わってたし(笑)。
ところが最近の液晶モニターの発展は目覚ましく、薄型でいろ再現力も相当である。
しかも昔では液晶ではまず不可能だった、カラーメーターを使ってのキャリブレーションも普通にできるようになってきている。
ドイツ滞在中はそのほとんどをブラウン管とともに過ごしてきてたけど、後期のピクセルグレイン時代は完全に液晶だった。
その中で数あるメーカーでやっぱりEIZOさんがもっとも信頼できるメーカーでしょう。
んー、どれ買おうかねえ。そんなに安くもないんだけど(涙)。ローンかな。

コメントが表示されない不具合について

2009年7月10日

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Ektar & EXAKTA66

2009年6月29日

_0011855.jpg

以前ちょっと触れたコダックの新フィルムエクター100を購入してみました。ブローニー版です。
世界細微粒状性を謳うエクターで撮影された写真も最近DPE受付で見るようになったけど、正直ポートラ160との違いはちょっと肉眼では確認できないっすね(笑)。
一応ヨドバシにはコダックフィルムの指標が展示されてたけど、それにはエクターがポートラよりグレードが上になってた。
そうだとしても、彩度も粒状性も上のフィルムがそれを下回るフィルムより安いって変じゃね?
しかも、あくまでこれは噂じゃが、コダックの現像サービスに「エクター仕上げ」なるものがあるけど、これはどうも内容は普通のフィルム現像と何ら変わらないものらしい(エクター専用現像液は存在しない)。
そんな現像に、何も知らない消費者はコダックに630円(通常現像は420円)も払ってる。無知って怖いね(悪)。
ただ、エクター仕上げで現像されたフィルムはそのあとの「エクタープレミアムプリント」のサービスが受けられることを忘れてはいけない。
同じエクターでも普通に現像されたものはこのプレミアムプリントはできなくなってる。
ただこれが原理的にはおかしな話だと思うのはオレだけだろうか。

今回はそんなエクターのテストもあるけど、ドイツから帰国前にバイヤーフォトでリストアしたEXAKTA66(以前の記事へ)の試撮も兼ねて行ってきました。
やっとっすねー。リストアしたのはもう去年の春。
結局ドイツで試撮もできないまま帰国してしまって、上京後もずっと実家に他の荷物と一緒に眠ってました。
この前の展示の際に帰郷したときに、やっとのことで持って来ることができて、一年越しの試撮。
やっぱいいねえ、EXAKTA66は。
今回はオーソドックスにXenotar(クセノター)80mm/F2.8を装着しての撮影。撮ったのは普通に近所の風景(笑)。

_0011859.jpgちなみにリストアしたのは、もちろんEXAKTA特有の欠陥であるフィルム巻き上げの部分。
このポッチンがその機能部で、詳細はこちら
全体のデザインを壊さないようにこのポッチンを小さくしてる配慮は保守的なドイツ人らしいけど、見えにくいし銀色しててどっちにしても変だから、個人的にはどうせならEXAKTAに合わせてグレーとかブラックででっかい部品の方がいい気がする。まあ贅沢は言わんが。
それはそもかくまだ現像してないんで何とも言えないけど、使用してみての感じは好感触です。
結果の方またアップしますのでー。