下北ストレイド&赤坂フラワー

2008年10月23日

_0011229.jpg野暮用で下北沢へ。
実は下北のとあるギャラリーのオーナーに「展覧会をやりませんか」と誘われてノコノコ出てくるキャッシュなオレ。
以前からやりとりはあったものの、先方の引っ越しやら妊娠中でなかなか会うことができなかったんだけど、やっとご挨拶。

それはともかく下北はほとんど初めて。
ファッション誌なんかで見て勝手にオサレなイメージを持ってたけど、もっと代官山みたいにスカしてると思ってたら、いい感じの街。約束の時間まで散策してみた。
オレはどうもこういうちょっと錆びれた感じに弱い。
新しくなく、かといって古過ぎず、昭和の残骸な感じを見せられると勝手にフラフラとフラダンス。
ただ街中は年齢層が低くて、30過ぎのオレにはちょっと強すぎるのが玉にキズ。

そのあとギャラリーのオーナーNさんと話してると、実は彼女はこの辺出身の人で、「ついこないだまでこの辺は今みたいにオサレな感じじゃなく、もっとダメな感じだった。」とのこと。
「商店街」っていう時点でオサレの限度を感じるし、なんとなく昔が想像できる気がした。
きっと消費社会の中で取り上げられ、みんなで踏みつぶしていくうちにこんなにオサレな街は出来上がったんだろう。
人はそれが経済効果だと呼ぶけど、オレはその敗者となったものにどうしても愛着を感じてしまう。
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_0011238.jpgこの日はすずきともこから「赤坂アートフラワー」へのお誘いもあったんで、下北での挨拶もほどほどに赤坂に向かう。
以前に彼女の展示を手伝ったお礼に、彼女同伴(笑)のアートフラワーツアーをいただくことになった。

メイン会場になった赤坂サカスは、TBS本社ビルを中心にした赤坂BLITZや劇場、ショッピングモールなどの施設を合わせた敷地内を指し、用のない人は全く用がない(笑)。
そんなお呼びでないサカスは今客を呼ぼうと必死だ。
でも正直ここで何するんだっていうのが行った人の感想だと思う。
何で今さら、この飲屋街として出来上がった街赤坂にこんな、建築的にも話題性のないのっぺりとした高層ビル群を作る必要があったんだろう。
しかもそこでTBS本社ビルとしての機能だけでなく、観光や商業収入を見込もうとするその姿勢が理解できない。
「お台場」と言えば「フジテレビ」だけど、「赤坂」は「TBS」じゃない。

_0011234.jpgまさにこの必死の客呼びの一環としてこのアートフラワーは開催されてる感は拭えない。
展覧会としての規模もそれほど大きくないし、会場も赤坂サカスだけでなく、周辺一帯に点在してる。疲れた・・・。

まあ展示そのものは超大物から超小物まであって、結構面白いものが多かったっす。
中でも旧料亭と旧小学校舎は会場がよかった。料亭なんかもう入ったら体感できるくらい建物が傾いてたし。
正直に言うと、個人的には展示作品より会場の方がよかったっす。

深大寺デビルジャム

2008年10月22日

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ある朝寝てると、ふとんとトントンと叩かれ、振り返ってみると、早朝出勤したはずのK氏が帰ってきていた。
事情を聞くと、「んー、今日やたらと天気いいし、やる気出なくって帰ってきた。」だとか。
初欠勤をした、基本的に真面目一本なK氏はそう言いながら、昼寝の準備でもする猫みたいな顔をしていた。まあただ疲れてただけだろうけど。
でもいざ休んでみたはいいけど、「こういう日はどう過ごしていいんじゃろう」と落ち着かない様子。

じゃあどっか行くかってなって、何だかんだと行き先を相談してるうちに桜ヶ丘の駅までたどり着いてた。
駅にはご多分に漏れず京王線沿線のCMポスターがあって、その中にあったのが調布にある深大寺(公式HPはこちら)。ウチのK氏はどうもマイナスイオンが好きだ。
結局最後に気付いたんだけど、ちなみにこの深大寺は「じんだいじ」と読む。
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_0011275.jpg調布駅を降り、駅前のバス停から「深大寺行き」に乗るだけ。
とりあえずなぜかバーミヤンで飯を食い、抹茶白玉パフェにくじけそうになる自分を抑えつつ店を出て、バス停でバスを待ってると来ました、「深大寺行き」。
なぜかバスには「ゲゲゲの鬼太郎」が。
そこでK氏が「あ、そうそう、深大寺って鬼太郎で有名になったんよ。」と説明してくれた。

「なんで鬼太郎が深大寺?」と思う人もいると思うけど、実はみんなの知ってる水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」には、その原案になった同作家の「墓場の鬼太郎」という作品があって、その舞台として設定されたのがこの深大寺なんだそうです。



_0011255.jpg参照サイト:
水木プロHP 「ゲゲゲ通信」
水木しげるの妖怪ワールド

京王「深大寺」バス停から参道に入ってすぐのところに、やっぱりいましたネズミ男。萌〜(笑)。
ぱっと見普通に風情ある木造のここの店舗は、よく見ると怪しいもんがいっぱい。
お世辞にも面積があるとは言えない店内はカフェやギャラリーがあり、鬼太郎オンパレ。屋根の上にも妖怪がいたり、業務用車もフル鬼太郎チューン。
でもベタベタに鬼太郎してるのは入口にあるこのお店だけで、あとはいたって普通の石畳の古き良き参道街。

この深大寺の裏には植物園もあるのに気付いたけど、マイナスイオンを浴びてご満悦なK氏とオレは、敢えて行くのは控え、帰路についた。
帰ってテレビを見てると、その日の中継でこの植物園が特集されてて、ここのバラ園が最盛期だったことを知らされる。ビミョーに悔しい(笑)。

サビレにシビレ

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Sがやっとのことで引っ越したんで、近頃週末は京成線の「お花茶屋」を徘徊しています。
京成線と言えば成田空港行きのスカイライナーで知られてるんだけど、あれの各停で京成上野から15分ほどのところにこの駅はある。
今は退職した父親が以前東京出向の際、この辺に住んでたんで多少知ってたけど、思いっきり下町。いや、葛飾区だし。
親父が住んでたのはこれのさらに奥で、映画「寅さん」で有名な帝釈天の近くだった。
もちろん女の子が憧れるような、いわゆるオサレな感じは一切ないと言ってもいいので(笑)、またなんでこんなところに引っ越しちゃったんだろう、などと思いもするが、個人的にはそれほど嫌いでもない。
しかもこの前まで川崎に住んでたSには、職場が上野にあるんでこっちの方が断然便利ではある。

_0011223.jpgここお花茶屋は実際に行ってみると、どちらかというと整備されてきれいな印象を受けるけど、やはり下町には変わりない。
あるのは煙突と、錆びれたパチンコ屋と、飼いならされた野良猫と、ジャージ姿のオッサンたちだ。
駅を北側に降りると、これまたしみったれた商店街がある。Sの家にはこの企業努力最小限の商店街をひたすら通り抜けていくんだけど、実はここが結構ヤバい。
下町なんで、もちろん開店してんだかどうか分からない、もしくはそもそも何の店か分からない店が見当たるけど、それよりヤバいのは店頭販売だ。
焼き鳥とかウナギの蒲焼とか、店頭できったない出店みたいに焼いて売ってる。
これがチョー美味そうなのである。
くぅ、やめろぉ、やめてくれぃ!買ってしまうでわないか!(とか言いつついまだ手つけず)

ちなみに気付いたのが、K氏の住んでる西東京に比べ全体的に物価が安い。

あとここには西東京では今は亡き八百屋や魚屋、さらにはタバコ屋まである。
タバコ屋って中にばあちゃんが座っててテレビ見てたりするあれ?ってまさにそれである。
確かにたまに見かけるけど、それが一本の商店街に2、3店あるからすごい。

そして極めつけはこの商店街が終わるところにあるケーキ屋だ。ここは本当の意味ですばらしい。
なぜかというと、「抹茶ロールケーキ」なるブギウギなアイテムがあるからだ。
んー、なんて粋なんだ!只今抹茶がマイブームなので、これはひとたまりもない。
ショーケースにいつも一本だけ置いてあったのを、衝動を抑えられず即買い、即食い。
これがデラうま!Sと二人で一本ペロリといってしまいました。
ぜひまた賞味したいものです。
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高尾山中天狗之舞

2008年10月 6日

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少し前だけど、ご主人様Kから「高尾山にそばを食いに行くぞ」との勅令が下り、Sと一緒にお供してまいりました。
京王線沿線に住む人なら、終着駅である「高尾山口」の名前で一度は行ってみたいと思うところ。
そうでなくとも東京で山に登れるのはここくらいなもんだし。
しかも山だからといってそれほど高度があるわけでもないんで、散歩気分で行けるのもいい。

_0011195.jpgでも今回は登山せず、そばを食べるためだけに行ってみた。
「なんで高尾山でそば?」と思う人もいるだろう。
その答えは「気分です!」です。すいません。

まあでもKが言うんだから、根拠がないってこともないんだろうとついて行くと、高尾山口駅から登山口まで結構見かける蕎麦屋さん。
おそらく水がきれいなんで、それを利用した名物としてのそばなんすね。
それもそうと、同じ東京とは思えない田舎な風景にちょっとびっくり。
田舎の観光名所って感じで、駅前には「トリックアート美術館」なる怪しい(実はそんなに怪しくないらしいが立地が。。。笑)建造物も。

とりあえずよさ気な蕎麦屋に入って昼食。
入ってみたら全部観光客。観光地だけにちょっと値段は張ったけど、結構美味かった。
Kが食ってた麦とろ飯も美味そうだった。

食べ終わって店を出て、フラッとその辺を散歩。
土産物屋を冷やかしながら、登山口まで歩いてみる。
うろうろしているうちに結局山に登ろうかって話になり、経路を考え出した。可能性は3つ。

1.徒歩 2.リフト 3.登山列車

超散歩がてらに来てたオレらには1はありえない。
2はよくスキー場なんかにある二人乗りのあれ。3人だったのでこれも消去。
っということで正解は3でしたー。はいノノムラ君ボッシュートぉ!
でもこの列車、かなり怖かったっす。

着いたところはまだ山頂ではなく、ここから先はいやでも徒歩。
参道みたいな階段やら、山道をひたすら登ること小一時間、そこにいたのは天狗でした。
天狗の天国。
「なんで高尾山で天狗?」と思われる方もいるだろう。
その答えは「出るんです!」です。マジっすかね。

でも登りきってみると、そこは「山頂」というより「展望広場」。
完全に観光用に整備されたレジャー公園。眺めはいいけど、人も多い。んー、変な山じゃ。
次回はリフトに挑戦してみたいと思います。これから秋のここの紅葉はかなりきれいなんだそうです。
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東京ミッドタウン

2008年10月 1日

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キャバ嬢Rの職場はギロッポン。
「仕事終りにタダでサービスしてあげる」とのことだったんで、行ってみた。
ちょっと早めに着いてすこし時間があったんで、噂の東京ミッドタウン(公式HP)に行ってみた。
最近はこういうのがホント多い。六本木ヒルズに始まって、表参道ヒルズ、赤坂サカスにこの東京ミッドタウン。どこからこんなにマニーは流れてるんだろう。ギブミープリーズ。
六本木は昔よく遊んだけど(ウソ)、変わったなあ。

_0011161.jpg「こんなとこでみんな何するんだろうね。ほとんど観光名所みたいになって、実際収益がそれほどあるとも思えないけど。まあそんな採算も取れないことやんないか。」
なんてオッサンみたいなことを考えつつ、ぶらりミッドタウン見学。まあ普通にカッコいい建物。

しばらく歩いてちょっと腹が減ったなあと思い、まわりを見回すと泣く子も黙る高級レストランがずらり。高級っぽくなく装ってる店でも、お値段はかなりのエクスタシィ。
確かここにはスーパーも入ってた。どこの浪費家がここで買うのか。
とりあえず蜘蛛の子を散らすように逃げた。
普通の感覚を取り戻すため、その辺のラーメン屋に入って餃子セットを頼んでみる。
人間は500円かそこらでご飯を食べることができるんだと確認できた。
それからあと、たまたま連絡のついた、帰国中のベルリンの建築家H氏と合流。
この日のメンツはあとRのみ。
でも落ち合ったはいいが、建築家H氏はミッドタウンをぜひ建築学的な見地で見学したいと言う。
それではということで、こちらは先にRの店に行っておくことにした。

予定の時間だったので行ってみたら、Rはまだ仕事中だった。
彼女はこちらに気付くことなく、接客に余念がない。
と思っていたら、こちらをキラーン。「き、気づいていたのか!」とビックリ。
仕事はぼちぼち終わって、確かにタダでRの接客を受けた。
次から次へと高級ワインが振舞われ、さすが高級キャバ嬢、と思わされる。

このあとですぐに建築家H氏と再合流し、渋谷までタクシーで飛ばす。
終電ももう終って、みんなで積もる話をつまみに飲み屋で始発を待った。
もちろんオレは終始ノンアルコールハイ。
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疲れ果てて朝帰ってると、出勤中の弟に遭遇。
「兄ちゃん、30歳でオール?若いねえ。」